お元気ですか?

大好きな人たちと人生を楽しんでいますか。


なにをテーマに書こうかと迷いながら

2003年に『この記なんの記』ブログをはじめました。

2007年夏に、戦争の墓碑に心が惹かれ、、

気がつけば、「お墓ブログ」のようになりました。


戦争や軍隊が好きで載せているわけではありません。

通信兵だった父や防空監視隊にいた母から

聞かされた話は、

戦争は二度とあってはならない、起こしてはならない

という思いを強くさせるものでした。

ともすれば戦争の素顔が隠されたまま、

国家の理屈で議論が進みます。

同時に、国民の側にも、熱狂を生み出します。

しかし、戦争は、最悪の暴力です。

私は草の根の痛み、

どうしようもなく死に追いやられた人々の立場で

書いていきたいと思っています。


あまり楽しめないブログかも知れませんが、

お気軽に感想やコメントをお寄せください。


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「松井新次郎墓」@旧大津陸軍墓地F152008/10/30

「松井新次郎墓」@旧大津陸軍墓地F15
「松井新次郎」は、墓碑を見ると、明治8年に病没。
ところが、年代順にいけば、墓碑が並んでいるべき
場所に置かれていません。
それはどういう理由によるのだろうと私は思いました。

右側面に歿年月日。



「明治八年十二月二十九日」



新次郎@@縣下農松井@@三男安政元甲寅年@@@@@@@@@明治八年四月十八日應徴為大阪鎮台歩兵第九聯隊第一大隊兵卒同年十二月二十九日病没於大津営所病室干時年二十二有十月

「宮川清太郎之墓」@旧大津陸軍墓地F162008/10/30

「宮川清太郎之墓」@旧大津陸軍墓地F16
「宮川清太郎」は、碑文から見る限り、
西南戦争(1877年2月から9月)の最中に徴兵され、
翌年春に病死しています。
死亡年月日は、明治11年4月15日。
このときに、旧大津陸軍墓地は竣工していますから、
Fブロックではなく、正規の場所に葬られると
思うのですが、この場所にあります。

なぜでしょうか?



右側面の死亡年月日は、苔むして
読むことはできません。



碑文はいろんな角度から見て、
なんとか解読できそうです。
あと少し・・・。

清太郎者滋賀縣下近江國坂田郡@@@村農宮川@@@次男安政三年十一月三日生明治十年六月五日應徴為大坂鎮台歩兵第九聯隊第ニ大隊@入営同十一年四月十五日病死於大津営所病室干時二十有一年六ヶ月

「ニ等卒 藤本仙太郎 墓」旧大津陸軍墓地F142008/10/30

「ニ等卒 藤本仙太郎 墓」旧大津陸軍墓地F14
「藤本仙太郎」
この墓碑には、「ニ等卒」と階級名が入っています。
それはこれまでの兵卒の墓碑と違う点です。
しかも、没年は明治11(1878)年。



文字が薄くて読みづらいのですが、
「明治十一年四月二日」




仙太郎者兵庫縣下農藤本杢?兵?衛@@安政三辰年十二月六日生於@@國@@明治十年六月八日應徴為大坂鎮台歩兵第九聯隊第ニ大隊同十一年四月二日病死於大津営所病室丁時二十有一年五ヶ月@@

「松井佐七之墓」@旧大津陸軍墓地F132008/10/30

「松井佐七之墓」@旧大津陸軍墓地F13
「松井佐七之墓」

右側面は歿年月日。

「明治九年十一月一日」



佐七三重縣下農松井@@@門弟安政元年七月廿日生於@@@國@@郡@@@村明治八年十一月@日應徴為大坂鎮台第九聯隊第ニ大隊兵卒同九年十一月一日病死於大津営所病室干時廿ニ年ニ月

墓碑を読みながら、記事を書いています。
休日なので、できるだけ多くを解読したいと
思っています。

「河井與惣吉墓」@旧大津陸軍墓地F122008/10/30

「河井與惣吉墓」@旧大津陸軍墓地F12
「河井與惣吉」は、大津市が70年代はじめ作成したリストでは
「河井與惣七」と読み間違いされています。



「明治九年十月二十有八日」



與惣吉@@@縣下@@@@@安政元寅年七月@日生@@@國@@@郡@@@村明治八年四月二十八日應徴為大坂鎮台歩兵第九聯隊第ニ大隊兵卒同九年十月@日病没於大津営所病室丁時二十二歳ニ月

「村田良助之墓」@旧大津陸軍墓地F112008/10/30

「村田良助」@旧大津陸軍墓地F11
「村田良助之墓」
この若者も、明治9年になくなっています。

明治9(1876)年の「病死」者は、20名を下りません。
毎月2名もの病死者を20代の若者から出している計算です。
これは伝染病なのか、それとも訓練の激しさなのか。



「明治九年十月十八日」に死亡。
この日から6日後に熊本神風連の乱が起こっています。



良助三重縣下農村田倉吉弟(?)安政ニ年三月十二日生於伊勢國一@郡中林村明治九年四月廿八日應徴為大坂鎮台第九聯隊第弐大隊生兵明治九年十月十八日病没於大津営所病室干時年廿一有八月

高野慎三『つげ義春を旅する』(ちくま文庫)2008/10/30

高野慎三『つげ義春を旅する』(ちくま文庫)
つげ義春を好きでないと意味がない・・・
そういう本だと思っていました。

そうでもないというのが今の感想。

なんども「ああ、そうだったんだ」とか、
「なつかしい」という言葉が浮かびます。

それでも、つげ義春の世界をのぞいたことがないと
意味がないのは事実でした。

随所に、つげ作品がちりばめられていますので、
刺激をうけて読もうという気になります。

つげ義春の発見であると同時に、
失われつつある日本の発見でもありました。

高野さんはつげさんのいい同伴者なのですね。

「七変化」2008/10/30

ランタナ
高野慎三さんの『つげ義春を旅する』は、
鄙びた過去へ想像力をかきたてる本です。
休日の今日、お昼時の二時間、
過去に通じるような場所を選んで歩きました。

再開発が一気にすすもうとしているときです。
ずいぶん変化してしまいました。

そのことについては、
また書きたいと思います。



山に通じる曲がりくねった坂道。
その両側に古く簡易な家が
並んでいます。



一メートルぎりぎりの細い道。
門先にたたずむ人たちと
あいさつを交わしながらの散歩でした。

そこで見つけたランタナ(七変化)です。

「細川弥次郎之墓」@旧大津陸軍墓地F102008/10/30

「細川彌次郎之墓」@旧大津陸軍墓地F10
「細川弥次郎
この若者も、明治9年に病死。



右側面はなにも見えない。
コケのせいだろうか。



弥次郎@@@縣下農細川@嘉永六年六月@日生於@@國@@郡@@田村明治七年四月廿四日應徴為大坂鎮台第九聯隊第ニ大隊生兵明治九年十月十五日病没於大津営所病室干時年二十三有五月

伊藤桂一『兵隊たちの陸軍史』(新潮文庫)2008/10/30

伊藤桂一『兵隊たちの陸軍史』(新潮文庫)
伊藤桂一『兵隊たちの陸軍史』は、
あっけからんとした本である。
どちらかというと、HOW TOもの。
軍隊というものの姿が気負いなく語られている。
従軍慰安婦などの問題も同様に。

一気に読了。

                            


BIN★「この記なんの記」ブログ情報 August 12 , 2011



 西南戦争、日清戦争、日露戦争、シベリア出兵、日中戦争、太平洋戦争など、1867年から1945年の戦争にかかわる記念碑、戦死者・戦病死者の墓碑など。

戦争にかかわる碑

  ■ 忠魂碑・慰霊碑

    ○ 高島郡2町15村別の忠魂碑など

    ○ 大津市北部の忠魂碑(9柱)

    ○ 大津市南部の忠魂碑

民間墓地の戦没者

 □ 滋賀県の西南戦争の戦没者

 □ 高島市(高島郡)の戦没者

  ■ 西南戦争(西南之役) 1877年

   ● 戦病死者名簿

      *高島郡の戦病死者は15名(『高島郡誌』)

  ■ 日清戦争(明治廿七八年戦役) 1894~95年

   ,● 日清戦争戦没者名簿と墓碑の所在(旧高島郡)

      『高島郡誌』によれば、旧高島郡で日清戦争期の戦病死者は17名でした。

  ■ 日露戦争(明治三七八年戦役) 1904~05年

   ● 日露戦争戦病死者名簿 (旧高島郡2町15村版)

      ○ 旧高島郡高島町の日露戦争戦没者名簿

    ○旧高島郡安曇川町の日露戦争戦病死者名簿
○このブログに散在するのは、旧大津陸軍墓地の調査記録です。

 公的なものではなく、BIN★がいわばサイドワークとして行っていることです。変更や修正はこまめに行っています。なにかの目的で活用されるときは、ご連絡ください。
 □ ブロック 埋葬者名簿

     陸軍歩兵少尉から陸軍歩兵少将まで20基の墓碑がある

 □ ブロック 埋葬者名簿

     日清戦争期に戦病死した下士官の墓地

 □ ブロック 埋葬者名簿

     明治11年以降に大津営所で病死した下士官の墓地

 □ ブロック 埋葬者名簿(作成中)

     明治11年以降に大津営所で病死した下士官の墓地

 □ ブロック 埋葬者名簿

  ■ 大津市作成の名簿順

  ■ あいうえお順

     日清戦争期に戦病死した兵卒の墓地。士官候補生の墓碑1基。

 □ ブロック 埋葬者名簿

     明治8年から11年までに病死した下士官と
          兵卒の墓碑が37基


 □ ブロック 埋葬者名簿

     「下段西側」の134柱と「下段東側」の5基で合計139基。
         すべて兵卒の墓碑。


 □ ブロック 埋葬者名簿

     「下段東側」の墓地97基と「下段西側」1基の
          合計98基。すべて兵卒の墓碑。


 □ ブロック 埋葬者名簿(作成中)

     陸軍墓地に隣接した将校関係者の墓地
大津市の戦死者・戦病死者(明治44年『大津市志』による)

 □ 西南戦争の戦死者

 □ 日清・日露戦争
『大津市志』および「戦時事績」掲載の日露戦争戦病死者名簿

 □『大津市志』

 □ 滋賀郡膳所町

 □ 旧志賀町の日露戦争戦病死者名簿(戦時事績)