ＢＩＮ★の「この記なんの記」

　出発するときに、財布の中身をチェックするのを忘れていました。昨晩に、息子さん二人をつれて、古本屋とふつうの本屋に立ち寄ったのです。そこで、三人で数冊づつ買ったおかげで、中身がほんとうに空っぽになっていたのです。少し足りなくて息子からもお金を徴収して買ったからです。
　ふつうなら、「まあいいか」なんですが、気がついたのが、午前１１時近くになって気温上昇中のプリンスホテル横の湖岸。これから、炎天下を帽子もかぶらずに数キロ歩く予定。熱中症で死亡という記事が頭にちらつきます。
　湖岸のなぎさ公園には、２００メートごとに自動販売機が設置されています。ラッキーと感謝できます・・・お金があれば。
　しかし、財布には６０円。ポケットとかばんをさぐって３０円。合計９０円では、感謝しようがありません。
　もしやと思って近づきましたが、自動販売機の最低価格は１００円。
　自動販売機の前で、自分でもおかしくて固まってしまいました。
　銀行までは相当の距離があります。
　散歩している人に近づいて「すみません、１０円おめぐみを」と、デジタル一眼レフを構えながら、言うのは怪しすぎます。
　かといって、このままでは、天気と気温、歩く距離からして大変。
　水道水がでる蛇口を見つけて、すこし口に含んだあと、「今日は調査をあきらめようかな」と戻る決心をしました。事情は内緒にしておこうと思いながら。
　なぎさ公園のプールの近くに自転車がたくさん止めてあり、湖岸のお掃除をしている人たちの間をくぐり抜けて、街中へ向かおうとしたそのとき、天から小銭の神さんが降臨。いっしょにマンション建設反対運動を調べにいったＳ市議会議員がそこに立っていました。
　まあ、そういうわけで、戻らずにすみ、近江大橋をポカリスウェット片手に渡っているわけです。
　琵琶湖は船が行き来しますから、それだけの高さが必要なんですね、橋は真ん中が高くなっていて、途中までは、だらだらと上り坂。
　車だと気持ちよく加速するところなんですが。