お元気ですか?

大好きな人たちと人生を楽しんでいますか。


なにをテーマに書こうかと迷いながら

2003年に『この記なんの記』ブログをはじめました。

2007年夏に、戦争の墓碑に心が惹かれ、、

気がつけば、「お墓ブログ」のようになりました。


戦争や軍隊が好きで載せているわけではありません。

通信兵だった父や防空監視隊にいた母から

聞かされた話は、

戦争は二度とあってはならない、起こしてはならない

という思いを強くさせるものでした。

ともすれば戦争の素顔が隠されたまま、

国家の理屈で議論が進みます。

同時に、国民の側にも、熱狂を生み出します。

しかし、戦争は、最悪の暴力です。

私は草の根の痛み、

どうしようもなく死に追いやられた人々の立場で

書いていきたいと思っています。


あまり楽しめないブログかも知れませんが、

お気軽に感想やコメントをお寄せください。


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「戦役経歴書 歩兵第九聯隊」~daisukeさんへ~2011/08/21

「戦役経歴書 歩兵第九聯隊」
 大津市と高島市には、日清戦争(1894~95年)で亡くなった将兵の墓碑が200柱を超えて現存します。旧大津陸軍墓地だけで、兵卒206柱の墓碑が並んでいます。各集落の共同墓地にも建てられています。
 この戦争の墓碑が、身近に存在するのを、私は2007年8月まで知りませんでした。その驚きと恥ずかしさを動機として、戦争の墓碑を尋ね歩いています。
 このブログをつうじて、墓碑に刻まれた人物のことを知りたいという方がいらっしゃるのを知りました。それは、遺族の方々でした。少しでもお役に立ちたいと思い、参考になる資料を紹介したいと思います。
 将校や下士官は別かも知れませんが、兵卒の場合、少なくとも大津市と高島市の若者は、大津市に営所をおいた陸軍歩兵第九聯隊に入営したはずです。この聯隊は、大坂に本部をおいた第四師団に所属していました。その「戦役経歴書」が公開されています。どの大隊・中隊に所属していたかがわかれば、亡くなった方の足取りがわかると思います。
 なお、この文章がそのまま「大津市志」にも引用されていました。

旧大津陸軍墓地のEブロック(日清戦争戦病死兵卒の墓地)名簿~戦病死年月日と場所~2011/08/21

日清戦争の個人墓碑@旧大津陸軍墓地
 旧大津陸軍墓地のEブロックにある207柱(IDは212まで)に刻まれている死亡年月日と死亡場所です。68までは作っていましたが、今回新たに墓碑の写真と照らし合わせながら残りの作業を終えました。改定し、氏名の名簿と合わせていきます。

墓碑の配置が上の方の図で、下の図はそれに大津市が連番を与えたもの。墓地の正面は上です。正面から日清戦争の兵卒の墓地を眺めれば、最前列だけが14基、それ以降は18基づつ並んでいる。トップの写真の最前列の3基は、左から14、13、12の番号の墓碑。

連番 死亡年月日 死亡場所
1 明治28年 9月13日 柳樹屯
2 明治28年 9月12日 豼子窩
3 明治28年 9月 8日 折木城
4 明治28年 7月26日 海城
5 明治28年 7月 6日 小河沿
6 明治28年 4月25日 劉家店
7 明治28年11月 7日 営口
8 明治28年 8月21日 営口
9 明治28年 9月28日
10 明治28年 9月16日 折木城
11 明治28年 4月28日 劉家店
12 明治28年 7月 9日 大弧山
13 明治28年 6月27日 海城
14 明治28年 9月 2日 柳樹屯
15 明治28年 4月27日 柳樹屯
16 明治28年 5月 1日 沙家屯
17 明治28年 8月17日 海城
18 明治28年 8月 7日 海城
19 明治28年 5月 1日 沙家屯
20 明治28年 5月12日 沙家屯
21 明治28年 9月 6日 豼子窩
22 明治28年11月 6日 営口
23 明治28年 4月29日 沙家屯
24 明治29年 2月14日 台湾
25 明治28年 4月11日
26 明治28年11月 1日 営口
27 明治28年 4月29日 沙家屯
28 明治28年 9月 1日 金州
29 明治28年 9月18日 折木城
30 明治28年 8月 9日 海城
31 明治28年 4月28日 沙家屯
32 明治28年 9月11日 金州
33 明治28年 4月28日 沙家屯
34 明治28年 5月 8日 沙家屯
35 明治28年 5月 3日 沙家屯
36 明治28年 4月29日 沙家屯
37 明治28年 7月24日 大孤山
38 明治28年 7月24日 海城
39 明治28年 5月 1日 沙家屯
40 明治28年10月13日 豼子窩
41 明治28年 4月29日 沙家屯
42 明治28年 9月16日 蔡家店
43 明治28年 4月26日 柳樹屯
44 明治28年 4月21日 大連湾
45 明治28年 4月20日 柳樹屯
46 明治28年 9月 6日 大孤山
47 明治28年 8月 4日 豼子窩
48 明治28年 7月26日 海城
49 明治28年12月11日 金州
50 明治28年 7月 6日 豼子窩
51 明治28年 8月18日 柳樹屯
52 明治28年 5月 2日 沙家屯
53 明治28年 4月25日 劉家店
54 明治28年 7月30日 豼子窩
55 明治28年 4月29日 沙家屯
56 明治28年 4月28日 劉家店
57 明治28年 5月 3日 沙家屯
58 明治28年 7月 6日 小河沿
59 明治29年 3月25日 台湾台北
60 明治28年 4月25日 劉家店
61 明治28年 8月11日 海城
62 明治28年 4月23日 柳樹屯
63 明治28年 9月 1日 折木城
64 明治28年 9月25日
65 明治28年 4月29日 沙家屯
66 明治28年12月 6日
67 明治28年 4月29日 劉家店
68 明治28年 8月 8日 豼子窩
69 明治28年 4月25日 劉家屯
70 明治28年 4月22日 読み取り困難
71 明治28年 9月19日 海城
72 明治28年 9月 4日 営口
73 明治28年 9月 8日 金州
74 明治28年 6月24日 柳樹屯
75 明治28年 9月 7日 豼子窩
76 明治28年 4月27日 沙家屯
77 明治28年 5月 2日 沙家屯
78 明治28年 4月 6日
79 明治28年 4月18日 旅順口
80 明治28年 7月13日 営口
81 明治28年 4月26日 金州
82 明治28年 8月23日
83 明治28年 4月21日 柳樹屯
84 明治28年 4月24日 金州
85 明治28年 5月 1日 金州
86 明治28年10月23日 海城
87 明治28年 4月25日 劉家屯
88 明治25年10月30日 折木城
89 明治28年 4月26日 劉家屯
90 明治28年 5月23日 金州
91 明治28年 4月27日 沙家屯
92 明治28年 4月25日 劉家店
93 明治28年 4月28日 孫子屯
94 明治28年 4月28日 沙家屯
95 明治28年 4月25日 劉家屯
96 明治28年 5月10日 杢家屯
97 明治28年 5月 5日 沙家屯
98 明治28年 8月11日
99 明治28年12月 3日 金州
100 明治28年 7月16日 海城
101 明治28年 5月 1日 沙家屯
102 明治28年10月 5日 海城
103 明治28年 7月20日 破廠八重河子
104 明治28年 9月 3日 金州
105 明治28年 4月30日 沙家屯
106 明治28年 9月18日 海城
107 明治28年 4月29日 劉家屯
108 明治28年 4月18日 孫家屯
109 明治28年 4月27日 林家屯
110 明治28年 8月29日 金州
111 明治28年 7月24日 小河沿
112 明治28年 9月15日 豼子窩
113 明治28年 4月25日 劉家屯
114 明治28年 9月21日 海城
115 明治28年 5月 6日 沙家屯
116 明治28年 9月21日
117 明治28年 4月17日 柳樹屯
118 明治28年 4月25日 劉家屯
119 明治28年10月 6日 小河沿
120 明治28年 8月29日 豼子窩
121 明治28年 4月 6日
122 明治28年 4月20日 ??屯
123 明治28年 4月24日 柳樹屯
124 明治28年 7月19日 柳樹屯
125 (墓地の空き地)
126 (士官候補生の墓碑)
127 (墓地の空き地)
128 明治28年 4月25日 劉家屯
129 明治28年10月28日 豼子窩
130 明治28年 7月 6日 小河沿
131 明治28年10月 4日 柳樹屯
132 明治28年 8月 6日 小河沿
133 明治28年 6月20日 折木城
134 明治28年 6月23日 海城
135 明治28年 4月29日 沙家屯
136 明治28年 8月 1日 小河沿
137 明治28年 4月29日 沙家屯
138 明治28年 5月14日 勝家屯
139 明治28年 5月 1日 沙家屯
140 明治28年10月18日 海城
141 明治28年 4月20日 柳樹屯
142 明治28年 7月13日 海城
143 (墓地の空き地)
144 (墓地の空き地)
145 (墓地の空き地)
146 明治28年 8月20日 海城
147 明治28年 4月29日 劉家屯
148 明治28年10月10日 柳樹屯
149 明治28年 6月 8日 林家屯
150 明治28年 6月 8日 柳樹屯
151 明治28年 5月13日 沙家屯
152 明治28年 4月27日 林家屯
153 明治28年 7月13日 小河沿
154 明治28年 9月19日 海城
155 明治28年11月 1日 柳樹屯
156 明治28年 5月17日 沙家屯
157 明治28年 7月10日 小河沿
158 明治28年 6月16日 柳樹屯
159 明治28年 7月24日 海城
160 明治28年 7月10日 小河沿
161 明治28年 4月29日 沙家屯
162 明治28年 4月25日 劉家店
163 明治28年 5月27日 豼子窩
164 明治28年 8月 9日 柳家屯
165 明治28年 4月30日 沙家屯
166 明治28年 4月16日 柳樹屯
167 明治28年 7月29日 大孤山
168 明治28年 7月23日 柳樹屯
169 明治28年 4月25日 劉家屯
170 明治28年 9月 1日 大孤山
171 明治28年 7月12日 小河沿
172 明治28年 5月 5日 沙家屯
173 明治28年10月 6日 海城
174 明治28年 5月 3日 沙家屯
175 明治28年 9月14日 海城
176 明治28年 4月29日 沙家屯
177 明治28年 4月26日 花家屯
178 明治28年 8月10日 金州
179 明治28年 9月 8日 折木城
180 明治28年10月 9日 豼子窩
181 明治28年 4月17日 旅順口
182 明治28年 9月 8日 柳樹屯
183 明治28年 7月10日 海城
184 明治28年10月28日 普蘭店
185 明治28年 8月 4日 営口
186 明治28年 4月27日 孫家屯
187 明治28年10月11日 折木城
188 明治28年 5月 7日 金州
189 明治28年12月 8日 旅順口
190 明治28年 8月10日 営口
191 明治28年 7月15日 海城
192 明治28年10月 5日 営口
193 明治28年 9月22日 豼子窩
194 明治28年 8月11日 金州
195 明治28年 4月24日 柳樹屯
196 明治28年 8月25日
197 明治28年 6月18日 柳樹屯
198 明治28年 4月24日 柳樹屯
199 明治28年 4月 6日 柳樹屯
200 明治28年 9月13日 海城
201 明治28年 5月 1日 金州
202 明治28年 8月 5日 破廠八重河子
203 明治28年 9月 9日 海城
204 明治28年 8月25日 豼子窩
205 明治28年 7月17日 海城
206 明治28年10月 8日 金州
207 明治28年10月11日 折木城
208 明治28年 5月 5日 沙家屯
209 明治28年 9月14日 豼子窩
210 明治28年 8月18日
211 明治28年11月 1日 豼子窩
212 明治28年 7月24日 破廠八重河子
旧大津陸軍墓地Eブロック墓碑名簿

墓地は、琵琶湖側を正面に並べられている。001は、最前列の一番右手の墓碑であり、順次左手に移る。

最前列(向かって右から左へ)

001 二等卒 山本清九郎
002 一等卒 中田 留吉
003 一等卒 丸山 文吉
004 二等卒 吉村 広吉
005 一等卒 善利 岩次郎
006 一等卒 浦谷 亀太郎
007 一等卒 今井 源松
008 一等卒 伊庭 米二郎
009 二等卒 中尾 萬次郎
010 一等卒 新畑 音吉
011 上等兵 阪口 房吉
012 一等卒 上田 猶治
013 一等卒 中村 竹次郎
014 一等卒 楠浦 権之助

二列目

015 上等兵 川富 吉之
016 一等卒 藤井 政次郎
017 一等卒 竹内 栄次郎
018 一等卒 川崎 利吉
019 二等卒 中村 林蔵 滋賀県旧高島郡出身
020 一等卒 吉川 竹松
021 上等兵 小西 留蔵
022 一等卒 井上 幸太郎
023 一等卒 中嶋 留次郎 滋賀県旧伊香郡出身
024 一等卒 小泉 彌太郎
025 二等卒 吉田 清太郎
026 一等卒 勝見 市蔵
027 一等卒 藤井 常吉
028 二等卒 岩井 音松
029 上等兵 横田 勝次郎
030 二等卒 山田 元次郎
031 一等卒 小笹 定吉
032 二等卒 福井 乙吉 滋賀県旧高島郡安曇川町出身

三列目

033 一等卒 宮本 為蔵
034 一等卒 川西 吉松
035 一等卒 北川 十次郎
036 一等卒 上田 竹之助
037 一等卒 三木 房吉
038 一等卒 阪本 竹松
039 上等兵 内田 検次郎 滋賀県旧高島郡出身
040 二等卒 小谷 友治郎
041 二等卒 松本 嘉十郎
042 一等卒 向井 ニ助
043 一等卒 菊本 萬次郎
044 一等卒 隠岐 四郎
045 一等卒 森田 友次郎
046 二等卒 森本 栄三郎
047 一等卒 浅田 安之助
048 二等卒 大伴 圓蔵 滋賀県大津市出身
049 一等卒 宮島 岩松
050 一等卒 伏木 清太郎

四列目

051 一等卒 小和田 三次郎
052 一等卒 岸 駒次郎
053 一等卒 中川 安治郎
054 一等卒 西川 為吉
055 一等卒 矢野 久吉
056 二等卒 平岩 作治郎
057 二等卒 平川 幸造
058 上等兵 奥村 徳蔵
059 一等卒 北川 長松
060 二等卒 木村 忠氏
061 一等卒 六條 伊蔵
062 二等卒 前川 藤市郎
063 一等卒 中川 力蔵 滋賀県旧伊香郡出身
064 一等卒 松田 善松
065 一等卒 森 巳之助 滋賀県現大津市大石学区出身
066 一等卒 土井 友吉
067 一等卒 中澤 忠右衛門
068 一等卒 比澤 兼松

五列目

069 二等卒 宮嶋 作彌
070 一等卒 大橋 政次郎
071 二等卒 青山 伊之助
072 一等卒 宮村 多治郎
073 一等卒 波多野 藤次郎
074 二等卒 大倉 菊次郎
075 二等卒 清水 捨吉
076 二等卒 井上 友次郎 大津市出身
077 一等卒 石垣 房次郎
078 一等卒 岩田 多吉
079 一等卒 駒澤 栄太郎
080 一等卒 梅山 竹二郎
081 ニ等卒 胡内 梅太郎
082 上等兵 久保 槌松
083 一等卒 津崎 辰之助
084 上等兵 川勝 善吉
085 二等卒 有山 信太郎
086 一等卒 宮田 梅吉

六列目

087 二等卒 岩嶋 幸之助
088 一等卒 西田 柳吉
089 一等卒 西村 小太郎
090 二等卒 竹村 藤吉
091 一等卒 西川 一茂
092 一等卒 山本 松之助
093 二等卒 石田 嘉市
094 一等卒 中尾 幸太郎
095 二等卒 西嶋 卯之吉
096 二等卒 森本 民蔵
097 二等卒 福知 虎吉
098 二等卒 森本 徳松
099 一等卒 寺田 吉太郎
100 一等卒 菅井 宇吉
101 二等卒 井上 嘉市郎
102 一等卒 吉原 寅吉
103 二等卒 植田 菊蔵
104 一等卒 安本 仙之助

七列目

105 上等兵 村田 捨吉
106 二等卒 太田 竹松
107 一等卒 里内 松太郎
108 一等卒 小嶋 房吉
109 一等卒 宇野 治良吉
110 一等卒 田尾 栄次郎
111 輜重輸卒 田中 市蔵
112 上等兵 山口 晋吉
113 輜重輸卒 高橋 伊之助 滋賀県旧伊香郡出身
114 二等卒 奥田 亀吉
115 輜重輸卒 廣瀬 助松 滋賀県近江八幡市出身
116 一等卒 稲田 岩太郎 滋賀県大津市出身
117 二等卒 木村 市太郎
118 上等兵 村田 喜治郎
119 一等卒 友田 喜三郎
120 二等卒 堀口 市松
121 一等卒 幾田 幾之助
122 上等兵 井上 市次郎

八列目

123 一等卒 森田 徳太郎
124 二等卒 畠中 熊次郎
125 欠
126 *別の墓碑
127 欠
128 一等卒 吉川 源一郎
129 二等卒 伊藤 栄之助
130 輜重輸卒 細江 巳之助
131 一等卒 村上 米治郎
132 輜重輸卒 北村 鶴吉
133 輜重輸卒 本田 政治郎
134 輜重輸卒 清水 常吉
135 上等兵 瀧本 金治郎
136 一等卒 西口 末治郎
137 一等卒 草山 安次郎
138 一等卒 山田 鶴吉
139 二等卒 奥村 久米蔵 滋賀県旧高島郡出身
140 一等卒 田中 時松

九列目

141 二等卒 中川 周太郎
142 一等卒 坪田 石之助
143 欠
144 欠
145 欠
146 一等卒 松本 岩吉
147 二等卒 木下 京松
148 一等卒 萩野 治三郎
149 輜重輸卒 松村 定吉
150 輜重輸卒 堀居 留治郎
151 一等卒 清水 留吉 滋賀県旧伊香郡出身
152 一等卒 阪口 吉松
153 一等卒 井岡 奈良吉
154 一等卒 前田 繁二郎
155 一等卒 今堀 欽次郎
156 二等卒 木谷 勇吉 滋賀県旧伊香郡出身
157 上等兵 池辺 喜市
158 一等卒 田中 興吉

十列目

159 二等卒 井誥 嘉吉
160 二等卒 梅本 門造
161 一等卒 掛田 三治郎
162 一等卒 鎌田 辰治郎
163 一等卒 竹原 國吉
164 上等兵 前川 常治郎
165 上等兵 岸田 安太郎
166 上等兵 増岡 竹治郎
167 一等卒 松澤 鐵蔵
168 輜重輸卒 丸岡 嘉一郎
169 二等卒 藪内 駒吉
170 一等卒 竹村 安次郎 大津市出身
171 輜重輸卒 藤田 芳治郎
172 一等卒 小林 尚輝
173 一等卒 井花 長太郎 滋賀県旧高島郡マキノ町出身
174 二等卒 江龍 安次郎
175 一等卒 田畑 富蔵
176 一等卒 日置 卯市 滋賀県旧高島郡安曇川町出身

十一列目

177 一等卒 稲生 竹蔵
178 一等卒 松本 鉄次郎
179 一等卒 田辺 長造
180 一等卒 田辺 平吉
181 一等卒 山本 重太郎
182 一等卒 利田 鶴吉
183 一等卒 高橋 彌三吉
184 二等卒 笹井 利三郎
185 二等卒 山田 藤吉
186 二等卒 西尾 丈吉
187 一等卒 今井 久吉
188 二等卒 川上 定吉
189 一等卒 大塚 長治郎 滋賀県旧高島郡新旭町
190 一等卒 谷 傳蔵
191 二等卒 西川 十太郎
192 一等卒 恒木 丈太郎
193 二等卒 藤村 留蔵
194 上等兵 田中 廉次郎

十二列目

195 二等卒 吉田 市松
196 一等卒 森田 定吉
197 輜重輸卒 冨田 楳吉 滋賀県旧高島郡出身
*「高島郡誌」では、「楳」が「梅」と誤記されている。
198 一等卒 田井中 重吉
199 一等卒 森田 阪松
200 一等卒 大橋 卯三郎 大津市出身
201 二等卒 吉田 健吉
202 一等卒 佐々木 藤吉
203 二等卒 井上 直蔵
204 一等卒 安場 貝次郎
205 一等卒 小走 音松
206 一等卒 松本 由之助
207 一等卒 山口 萬吉
208 一等卒 井上 寅松
209 二等卒 古田 栄次郎
210 一等卒 森本 浅吉
211 一等卒 岡崎 藤吉
212 一等卒 大原 欽三郎

「1名の将校と14名の下士官、そして204名の兵卒」の日清戦争 その1 ~大陸到着前の病死者~2011/08/21

「明治廿八年四月十一日於征清戦役軍船中歿」
 旧大津陸軍墓地は陸軍歩兵第九聯隊附属の埋葬地です。日清戦争期に亡くなった将兵を祀る219基の墓碑があります。内訳は、将校1名、下士官14名、兵卒204名です。合計219名の足取りをたどってみます。
 よけいな解説は省きたいと思いますが、日清戦争の場合、戦病死者・病死者が、戦死者の10倍に達した事実を念頭においていただきたいと思います。風邪などではなく、コレラ、腸チフス、赤痢などきわめて感染力の強い伝染病です。
 さて、219名というだけでは、あまりに抽象的です。
   大津市に営所をおく陸軍歩兵第九聯隊のなかには、高島市出身の兵卒も多数入営していました。そのなかに、中村林蔵、福井乙吉、内田検次郎、奥村粂蔵、井花長次郎、大塚長治郎、日置卯市そして富田媒吉
これらの20代の若者を頭に描きながら、お読み下さい。

 ときは日清戦争期。明治27(1894)年7月23日に戦闘は始まrり、8月1日に、清国と日本が宣戦布告をします。
 宣戦布告までに第5師団、第6師団が動員を終え、8月4日には第3師団、同30日には第1師団、10月上旬には第2師団が動員を終えます。
大津の第九聯隊が所属した第4師団が動員を終えたのは、12月2日のことでした。その頃には、黄海海戦も終わり、旅順口の占領も終わっていました。
 第九聯隊の出征は、さらに遅れ、翌明治28年3月28日のことでした。中村林蔵、福井乙吉、内田検次郎、奥村粂蔵、井花長次郎、大塚長治郎、日置卯市そして富田媒吉は、このときに、多くの市民に送られて大津営所を離れました---そして、二度と戻りませんでした。
 3月はどういう時期だったのか。それは、清国から全権大使・李鴻章が下関に到着し、休戦協議が行われている最中のときでした。出発して2日後に、日清休戦条約が締結されました。それは、第九聯隊が大津を離れて廣島に向かっている途中のことでした。
 中村林蔵らは、まもなく廣島到着にします。廣島で10日間待機したのち、宇品港から4月11日と13日に大陸に向けて出港しました。
 しかし、大陸にむけて船出するまえに、犠牲者が生まれたことが、墓碑の日付からわかります。
4月 6日 一等卒 岩田 夛吉(78)
4月 6日 一等卒 幾田 幾之助(121)
4月11日 二等卒 吉田 清次郎(25)
 これら三つの墓碑には共通して、死亡場所の記述がありません。それは偶然ではないと思います。下の写真は、岩田夛吉の墓碑。

 話はもどります。11日には、第九聯隊第一大隊と第二大隊が出港。13日には同第三大隊が出港しました。
 出港したその日(11日)に、船中で亡くなった下士官がいました。それは、陸軍歩兵特務曹長・尾嵜常人でした。その墓碑(B12)の写真をこの記事のトップに載せました。吉田清次郎には死亡場所が刻まれていませんが、明白に「征清戦役軍航海船中歿」と刻まれています。

 日本軍は、一方で清国と講和条約の交渉を行いながら、4月以降、直隷作戦を第九聯隊を含む第4師団と近衛師団を主力として行う予定でした。第4師団は、廣島にも、船中にも病死者を出しながら、遼東半島に向かいました。しかし、その先には、さらなる不幸が待っていました。

 続きは次回です。

                            


BIN★「この記なんの記」ブログ情報 August 12 , 2011



 西南戦争、日清戦争、日露戦争、シベリア出兵、日中戦争、太平洋戦争など、1867年から1945年の戦争にかかわる記念碑、戦死者・戦病死者の墓碑など。

戦争にかかわる碑

  ■ 忠魂碑・慰霊碑

    ○ 高島郡2町15村別の忠魂碑など

    ○ 大津市北部の忠魂碑(9柱)

    ○ 大津市南部の忠魂碑

民間墓地の戦没者

 □ 滋賀県の西南戦争の戦没者

 □ 高島市(高島郡)の戦没者

  ■ 西南戦争(西南之役) 1877年

   ● 戦病死者名簿

      *高島郡の戦病死者は15名(『高島郡誌』)

  ■ 日清戦争(明治廿七八年戦役) 1894~95年

   ,● 日清戦争戦没者名簿と墓碑の所在(旧高島郡)

      『高島郡誌』によれば、旧高島郡で日清戦争期の戦病死者は17名でした。

  ■ 日露戦争(明治三七八年戦役) 1904~05年

   ● 日露戦争戦病死者名簿 (旧高島郡2町15村版)

      ○ 旧高島郡高島町の日露戦争戦没者名簿

    ○旧高島郡安曇川町の日露戦争戦病死者名簿
○このブログに散在するのは、旧大津陸軍墓地の調査記録です。

 公的なものではなく、BIN★がいわばサイドワークとして行っていることです。変更や修正はこまめに行っています。なにかの目的で活用されるときは、ご連絡ください。
 □ ブロック 埋葬者名簿

     陸軍歩兵少尉から陸軍歩兵少将まで20基の墓碑がある

 □ ブロック 埋葬者名簿

     日清戦争期に戦病死した下士官の墓地

 □ ブロック 埋葬者名簿

     明治11年以降に大津営所で病死した下士官の墓地

 □ ブロック 埋葬者名簿(作成中)

     明治11年以降に大津営所で病死した下士官の墓地

 □ ブロック 埋葬者名簿

  ■ 大津市作成の名簿順

  ■ あいうえお順

     日清戦争期に戦病死した兵卒の墓地。士官候補生の墓碑1基。

 □ ブロック 埋葬者名簿

     明治8年から11年までに病死した下士官と
          兵卒の墓碑が37基


 □ ブロック 埋葬者名簿

     「下段西側」の134柱と「下段東側」の5基で合計139基。
         すべて兵卒の墓碑。


 □ ブロック 埋葬者名簿

     「下段東側」の墓地97基と「下段西側」1基の
          合計98基。すべて兵卒の墓碑。


 □ ブロック 埋葬者名簿(作成中)

     陸軍墓地に隣接した将校関係者の墓地
大津市の戦死者・戦病死者(明治44年『大津市志』による)

 □ 西南戦争の戦死者

 □ 日清・日露戦争
『大津市志』および「戦時事績」掲載の日露戦争戦病死者名簿

 □『大津市志』

 □ 滋賀郡膳所町

 □ 旧志賀町の日露戦争戦病死者名簿(戦時事績)